Clos des Sens (1) (Annecy) ★
帰国前日、今度は山を目指してアヌシーへ美食の旅に。
この日も晴天で、とても暑い天候でした。アヌシーは湖を中心にする町で、大勢の人が日光浴や水浴に繰り出しています。
ジュネーブも湖の町ですが、アヌシーの方がより山に近く、自然をたたえた雰囲気。湖ではレマン湖同様、「川の(山の?)」幸が名物ともなっています。例えば、フェラ(フナの一種)、ペルシュ(川すずき)、オンブルシュバリエ(いわな)、エクレヴィス(ざりがに)などです。
さてこの日向かったお店はアヌシーの奥まった場所にあり、町から結構離れた一つ星のお店です。
実はここにたどり着くまでに迷ってしまい、現地のおじさんが親切にも車で店の前まで送ってくれました(!)。これフランスの田舎だとけっこうあることなんです。田舎の人はみなとても気がよいのです。ありがとうございました。
さて、店内は小さいものの内装は現代風のテーストで、とてもシックにまとめられています。それでも所々に木を使ったりして、地方の特色も出そうとしているのがうかがえます。
一階のサルは前面の壁が取り払われていて、そこが木の下にしつらえられたテラス席に直結したつくりになっています。
もちろんこれは夏だけなのでしょうが、開放感がある気持ちのよいつくりです。
テラス席からは遠くアヌシーの町、それから湖が一部見えるようになっています。時折風が吹き、とても居心地のよい空間でした。
食器は、お水のグラスは少し大きめでごく普通の形をしたMIKASAと、ワイングラスはリーデルでした。ナイフ、フォーク類は銀器です。
お料理はガニエールに代表される現代風で、自分の好みのとてもあっており、最初から最後まで堪能出来ました。
お昼はこのクラスのお店にしてはお手頃のメニューがあり、さらに三つのコースが用意されていました。
お昼のコースは小さな前菜+日替わりのメイン(肉か魚のうちから選択)+デザートという構成で、チーズもほんのわずかな追加料金でつけることができます。
その他のコースは、三皿+チーズ+デザートのいわゆるお決まりのコース、サプライズメニュー(四皿+チーズ+デザート二皿)、七皿近い料理が供されるデギュスタッションメニューになっています。
この日はやはりできるだけお料理を楽しみたかったのでサプライズメニューを選択しました。四皿と書きましたが、もちろんアミューズもいくつか出てきて、ユニークなプレゼンでも楽しませてもらいましたし、地元のものも随所に使われるお料理は洗練されていて、お味も大満足でした。
ワインリストもなかなかのもので、ピラミッドで世界一と自負していたコートロティの揃え、ここの方が多いくらいでした(笑)。上には上があるものです。
地方は微妙にずれていますが、ここのソムリエが気合い入れているのでしょうね。
色々見ていると様々な地方のいいワインを揃えている印象です。
同じくサヴォワ地方のシャモニーのアルベールプルミエにはかなわないものの、地元(サヴォワ地方)の白、赤も充実していました。
さて、私自身は、食前酒ではRuinardというドメーヌのblanc de blancsのシャンパンをいただきましたが、フルーティでとてもいいワインでした。他、シャンパンでは、ブーブクリコ、クリュークのグランドキュベがチョイス出来ました。
この日はハーフボトルで地元の白、グラスで同じくサヴォワ地方のモンドゥーズというセパージュを使用した軽めだが香辛料の香りがする赤をいただきました。
また調子に乗ってデザートワインもいきましたが、こちらはコートデュローヌ地方のミュスカドゥボームドゥブニーズでした。結構メジャーなデザートワインですね。
さて、お料理ですが、せっかくなので写真を多く載せるために二部構成にして今回はアミューズのみについて書きたいと思います。
席についてまず運ばれたのが、グリーンピース?を使ったと思われるピュレを透明なゼリーでくるんだ一口のアミューズでした。
特に驚きはありませんが、涼しげな一品で、料理が洗練されているなとよくわかりました。奥に一緒に写っているのがシャンパンです。
それからこの地方のチーズ(トムブランシュ)を使った一口サイズのアイスキャンディーです。ほんの少しですが、楽しませてくれます。アイスが出るのは最近は普通のことなのでしょうか。そういえば「ミシェル・ブラス」(三つ星)では食後のお茶の時にアイスが出てきました。
次にこの地方の名物、「タルティフレット」の脱構築バージョン。
最近この「脱構築」も流行のようですね。フランス南西部の三つ星、トラマのお店では、「ラタトゥイユ」の脱構築をいただきました。
もともとのタルティフレットもろくに知らないので感動も半減ですが(笑)、ポテトの薄皮(奥)、ロブロション(サヴォワ地方のチーズ)のアイス(中央のコーン)、玉葱のアイス(手前)と主要素材を分解して提供しているものです。一緒に食べるとタルティフレットになるという心です。夏なので涼しいアイスはとても気持ちいいですね。
お料理前、最後に出たのがトマト水でした。水ですが、トマトの風味がきちんとします。これも最近はよくやる手法でしょうか。
次回は前菜以降について書きたいと思います。
この日も晴天で、とても暑い天候でした。アヌシーは湖を中心にする町で、大勢の人が日光浴や水浴に繰り出しています。
ジュネーブも湖の町ですが、アヌシーの方がより山に近く、自然をたたえた雰囲気。湖ではレマン湖同様、「川の(山の?)」幸が名物ともなっています。例えば、フェラ(フナの一種)、ペルシュ(川すずき)、オンブルシュバリエ(いわな)、エクレヴィス(ざりがに)などです。
さてこの日向かったお店はアヌシーの奥まった場所にあり、町から結構離れた一つ星のお店です。
実はここにたどり着くまでに迷ってしまい、現地のおじさんが親切にも車で店の前まで送ってくれました(!)。これフランスの田舎だとけっこうあることなんです。田舎の人はみなとても気がよいのです。ありがとうございました。
さて、店内は小さいものの内装は現代風のテーストで、とてもシックにまとめられています。それでも所々に木を使ったりして、地方の特色も出そうとしているのがうかがえます。
一階のサルは前面の壁が取り払われていて、そこが木の下にしつらえられたテラス席に直結したつくりになっています。
もちろんこれは夏だけなのでしょうが、開放感がある気持ちのよいつくりです。
テラス席からは遠くアヌシーの町、それから湖が一部見えるようになっています。時折風が吹き、とても居心地のよい空間でした。
食器は、お水のグラスは少し大きめでごく普通の形をしたMIKASAと、ワイングラスはリーデルでした。ナイフ、フォーク類は銀器です。
お料理はガニエールに代表される現代風で、自分の好みのとてもあっており、最初から最後まで堪能出来ました。
お昼はこのクラスのお店にしてはお手頃のメニューがあり、さらに三つのコースが用意されていました。
お昼のコースは小さな前菜+日替わりのメイン(肉か魚のうちから選択)+デザートという構成で、チーズもほんのわずかな追加料金でつけることができます。
その他のコースは、三皿+チーズ+デザートのいわゆるお決まりのコース、サプライズメニュー(四皿+チーズ+デザート二皿)、七皿近い料理が供されるデギュスタッションメニューになっています。
この日はやはりできるだけお料理を楽しみたかったのでサプライズメニューを選択しました。四皿と書きましたが、もちろんアミューズもいくつか出てきて、ユニークなプレゼンでも楽しませてもらいましたし、地元のものも随所に使われるお料理は洗練されていて、お味も大満足でした。
ワインリストもなかなかのもので、ピラミッドで世界一と自負していたコートロティの揃え、ここの方が多いくらいでした(笑)。上には上があるものです。
地方は微妙にずれていますが、ここのソムリエが気合い入れているのでしょうね。
色々見ていると様々な地方のいいワインを揃えている印象です。
同じくサヴォワ地方のシャモニーのアルベールプルミエにはかなわないものの、地元(サヴォワ地方)の白、赤も充実していました。
さて、私自身は、食前酒ではRuinardというドメーヌのblanc de blancsのシャンパンをいただきましたが、フルーティでとてもいいワインでした。他、シャンパンでは、ブーブクリコ、クリュークのグランドキュベがチョイス出来ました。
この日はハーフボトルで地元の白、グラスで同じくサヴォワ地方のモンドゥーズというセパージュを使用した軽めだが香辛料の香りがする赤をいただきました。
また調子に乗ってデザートワインもいきましたが、こちらはコートデュローヌ地方のミュスカドゥボームドゥブニーズでした。結構メジャーなデザートワインですね。
さて、お料理ですが、せっかくなので写真を多く載せるために二部構成にして今回はアミューズのみについて書きたいと思います。
席についてまず運ばれたのが、グリーンピース?を使ったと思われるピュレを透明なゼリーでくるんだ一口のアミューズでした。
特に驚きはありませんが、涼しげな一品で、料理が洗練されているなとよくわかりました。奥に一緒に写っているのがシャンパンです。
それからこの地方のチーズ(トムブランシュ)を使った一口サイズのアイスキャンディーです。ほんの少しですが、楽しませてくれます。アイスが出るのは最近は普通のことなのでしょうか。そういえば「ミシェル・ブラス」(三つ星)では食後のお茶の時にアイスが出てきました。
次にこの地方の名物、「タルティフレット」の脱構築バージョン。
最近この「脱構築」も流行のようですね。フランス南西部の三つ星、トラマのお店では、「ラタトゥイユ」の脱構築をいただきました。
もともとのタルティフレットもろくに知らないので感動も半減ですが(笑)、ポテトの薄皮(奥)、ロブロション(サヴォワ地方のチーズ)のアイス(中央のコーン)、玉葱のアイス(手前)と主要素材を分解して提供しているものです。一緒に食べるとタルティフレットになるという心です。夏なので涼しいアイスはとても気持ちいいですね。
お料理前、最後に出たのがトマト水でした。水ですが、トマトの風味がきちんとします。これも最近はよくやる手法でしょうか。
次回は前菜以降について書きたいと思います。
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